ピアノって大きいですよね。高いですよね。一般的にピアノを始めようという人は、電子ピアノを購入することを検討すると思います。どれを買えばいいの?と彷徨っている方、結論から言います。これかこれで間違いないですよ。
選ぶにあたって重視したのは「弾き心地」です。鍵盤はいわゆる「ボックス型」でハンマーアクション、88鍵が最低条件。キータッチ、重さはどうか。表面の仕上がりはどうか。さまざまな角度からチェックしました。
ヤマハ P-125
なんといっても世界一のピアノ生産量を誇るヤマハです。そんなに失敗作はありません。2018年6月販売開始の製品。きっちり作られています。私はずっと2001年販売開始のP-120という機種を使っていました。当時10万円以上しましたが、とても丈夫で、子供の雑な取り扱いにもめげず、20年も楽しませていただきました。型番的にはその後継機だと思います。タッチの安定感、堅牢さなどそのまま受け継がれています。
カラーはブラックとホワイト。鍵盤はグレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤。音源は発売当時、新開発だった「RGEスタンダードⅢ音源」。同時発音は192音。サイズは1326mm × 295mm × 166mm、11.8kg。過不足なく、しっかり作られていますよ。価格は60,000円前後。2年前からの半導体不足のため少し値上がりしたようです。
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CASIO PX-S1100
2021年7月に発売されたこの機種、非常にスリムです。奥行きが232ミリ。ハンマーアクション付き88鍵では世界最小とのこと(CASIO調べ)。このクラスの電子ピアノは300ミリ前後が多いですが、11.2キロの重量と相まってとても持ち運びやすい。ライブなどで使用するなら、重要なポイントになるはずです。ちなみにしかも単3電池6本で駆動可能です。
スリムがゆえに操作ボタンが少なく(というか物理ボタンが皆無)、マニュアルがなければメトロノームのテンポを変えることもできません。
しかし付属のワイヤレスMIDI & AUDIOアダプターを装着すると、スマホ・タブレットをリモコンのように使ってピアノの設定などをすることができます。さらにスマホの音源をピアノから鳴らしたり、楽譜を表示して自動ページめくりしたり、いろいろ機能が加わります。
それにあなたの迷いを断ち切ってくれる大きな要素があります。それはかてぃんが使っていること(レッドモデル)。あのSteinway Artistでもある角野さんが選んでいるのですから間違いないでしょう。
ジャズピアニストの甲能正隆 (Masataka Kono)さんという方も購入したとのことです(ブラックモデル)。レビューをしていますので、詳しくはこちらをどうぞ。この方、英語の字幕をつけているところがとてもいいですね。
価格は6万円前後。スタンドやちゃんとしたペダル(切り替えスイッチみたいな小さいペダルは付属)は別売りですが、この価格でしっかり弾けるのは素晴らしいと思います。
40年前はCASIOといえば電卓か安物デジタルウォッチぐらいしか知られていなかったのですが、いまや楽器の世界でもトップクラスのメーカーになっています。Rolandも金髪サングラスだけじゃないところを見せてほしいですね。
Amazonで「88鍵盤キーボード」と検索すると、安い電子ピアノがたくさん出てきます。2万円ぐらいでちゃんと音の鳴るキーボードはあります。ですが、結局物足りなくなるんです。長年の経験から言いますが、「5万円以下の楽器はゴミ」です。必ず近いうちにゴミになります。
みなさん、目先の価格に惑わされず、しっかりと選んでくださいね。
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